2005年1月

1月1日(元旦)

皆様、明けましておめでとうございます。

今年はがんばってダイアリーもちゃんと更新したいと思いますので、
見捨てずにお願いします。昨年暮れに道産チーズ工房の次世代を
担う方々の集まりに出席する機会があり、
その会に出席していた某工房の担い手さんの言葉が
いまだに心に残っていますので、新年の御挨拶にしたいと思います。

「私は異業種からチーズ業界に入りましたが、
最初に思ったことはこれだけ工房も増えているのだから、
きっと業界もまとまりがあり成熟していて
私のする事などあるのだろうか?ということでした。

しかし、実際は意外とお山の大将が多く、
また、あそこのチーズはまずい、工房が汚い、
作っている人が悪い等、相手を知りもしないのに
そんな事を言っている人もいる。

それじゃあと思ってそこのチーズを食べてみる

。美味しいじゃん。

工房に行ってみる。

きれいじゃん。

作っている人に会ってみる。

一生懸命な良い人じゃん。

その時思いました。正しい競争をしようよ。

その上で横のつながりをもっと密にして、信頼関係を築いて、
一緒に業界を成長させようよ。私たちの子供たちに引き渡すまで…。」

ジーンと来ちゃいました。

みなさんの心にもなにか感じるものがありましたか?

がんばれ!北海道のチーズ工房!

がんばれ!ファイターズ!

がんばれ!コンサドーレ!

  

1月10日(月・祝)

今日は登別にある某大型温泉ホテルに行きました。

覆面での料理モニターのお仕事です。

同行してくれたのは奥様でもありながら
中国茶の先生もしているYさん。

結構遊び人(良い意味で)なので、
モニターのお仕事を手伝ってもらいました。

しかしながら、ホテルまでの連絡バスが1時間半も遅れ、
吹きっさらしの札幌駅北口で待たされた私はもちろん機嫌が悪く、
着いて早々責任者に説明を求めました。

副支配人が出て来て、誠意ある応対をしてくれたので、一応納得。
で、料理は…、私はバイキングが担当だったのですが、

味はそう悪くはないんだけど、見た目、盛りつけ
、調理法などに手を抜き過ぎって印象でした。

お金をかけなくても工夫できる事沢山あるよって、
今月末のモニター会で発表して来ようと思っています。

  

1月12日(水)

今日はワイン教室の5回目、スペインとポルトガルがテーマ。

今日初めて飲んだワインがとても美味しかったのでご紹介します。

ラフィットがポルトガルでやっているワイナリーです。

名前はキンタ・ド・カルモ、お値段は¥3,500円くらい。

ポルトガルのワインは久しく飲んでいなかったので、
ちょっと感激しました。

色は深いルビーでフルボディ、でも味は濃すぎなくて果実味もあり、
バランスはいいって感じでした。ロビンソンの
地下2階のグランヴァンセラーで買いました。

今もあるかも?ないかも?丹羽ソムリエにお伺いください。

  

1月18日(火)

酒屋のYさんと一緒にモンテ物産の内覧会に行ってきました。

東京でモンテ物産のイタリア塾に通っていた私としては、
「やっぱり安くて美味しいワインを揃えているな~」といった印象。

イタリアファンを広げる努力をしつつ、コアなファンにも応えるモンテのワイン

。私の一押しはラ・スピネッタ、ちょっと高いけど、裏切りませんよ。

  

1月20日(木)

ソムリエ協会の例会へ出席。テーマは長野県原産地呼称ワインについて。

いずれソムリエ協会のホームページ(リンク集からどうぞ)に
内容報告がアップされるでしょうから詳細は書きませんが、
康夫ちゃんが知事だからここまで出来たんだろうな~。

北海道の認証制度はどうなるのかな~。

ま、ワインは今のところ対象になっていないので、
今のうちに他県の制度を検証してその日に備えないとね。

  

1月22日(土)

今日から焼酎講座がスタートしました。

講師の松岡氏の得意分野はマリアージュ。

ご自身でかりんとうとさつま揚げを買って来て、
受講生にどれと合うか、合わないかを実験させ、
黒糖焼酎と芋焼酎に本当に合うかを検証。

みんなもおもしろそうに実験していました。

ほとんどの方が4月9日(土)の
焼酎アドバイザー認定試験を受ける予定。がんばれ!

  

1月23日(日)

朝5時起き、昨夜から降り続いた雪がかなり積もっていましたが、
千歳はそんなに降らなかったみたい。

初便で東京へ向かい山梨県勝沼町へ。

甲州種に興味を持ち、昨年8月末にも勝沼を訪れたのですが
、どうしても冬に来てみたくてやってきました

。勝沼の御三家といえば「勝沼醸造」(カツヌマワイナリー)、
「中央葡萄酒」(グレイスワイナリー)、「丸藤葡萄酒工業」(ルバイヤート)ですが、
前回行けなかった中央葡萄酒を午後から訪問。

畑で印象に残ったのは一文字短梢仕立て、
棚で栽培することが圧倒的に多い甲州種ですが、
X仕立てより簡単で、効率よく収量制限も
出来るとのことで取り入れているところも多いようです。

出来上がったワインはとてもエレガント、
繊細できれいでこれが甲州?(失礼)。

また新たな甲州の一面を見せてもらいました。

その後、昨年に引き続き勝沼醸造にお邪魔しました。

昨年お邪魔した時に、勝醸のワインに圧倒され、
直営のレストラン「風」でノックアウトされた私。
(注:風はローストビーフ専門店で私の1番の好物はローストビーフなんです

)昨年札幌を訪れた有賀社長に毛ガニを食べてもらい、
風のローストビーフに真っ向勝負を挑んだ経緯もあります。

そんな事はどうでもいいのですが、
問題は勝沼醸造のワインです。

有賀社長「これ飲んでみて…」
私「ソービニヨン・ブランも作ってるんですか?」
社長「(にやにやして)なに言ってるの~、甲州だよ~。」
私「え~?これ?ニューワールドのソービニヨン・ブランかと思った~。」

勝醸は甲州からスパークリング、辛口、
そしてデザートワインまで造っているのです。

ここはロワールか?

ご存知の方も多いかと思いますが、
甲州にはソービニヨン・ブランと同じ香り成分が
含まれるという研究発表があります。
それを見事に引き出しているのが、
勝醸のワインなのです。

夜の泊まりは町営の「ブドウの丘」。

地下のカーブでは地元のワイン180種がテイスティングできます。

支配人の川合さんもマネージャーの山西さんも北海道のキロロリゾート出身です。

レストランでは郷土料理もメニューにありバラエティ豊か、
地元産のワインもグラスで30種近く用意されています。

そしてなにより嬉しいのが温泉!大浴場も景観がよくお勧めですが、
なんと言ってもびっくりなのが、部屋に100%原泉を引いている事。

ユニットバスではありますが、絶対部屋のお風呂に入るべきです。

  

1月24日(月)

午前中にブドウの丘の川合支配人と山西マネージャーと
一緒に若き醸造家のワイナリー「麻屋葡萄酒」「ダイヤモンド酒造」
「山梨ワイン醸造」を訪問。「麻屋葡萄酒」はグレイスの向かいにあります。

9種類のテイスティングをしました。

もともとは土産物のOEMのワイン造りが多かったので
最近までは注目されてはいませんでしたが、
02年甲州シュールリーのすばらしい出来で一気に表舞台に出てきました。

いま飲むとキャンディのような香りがありながら熟成感が出ていて、
そのうえ旨味があって絶品です。

残念なことに売切れで、同じニュアンスが03年にも感じられるので、
今のうちに買っておいて来年以降にとっておくしかないでしょう。

甲州樽発酵、シャルドネともに上品な樽香が感じられ作り手のセンスが光ります。

カベルネは城の平のすぐ横に畑があるので、
風の通り道で湿気が溜まりにくく良いブドウがとれるそうです。

そのためか色素の抽出が良く、細かいタンニンの舌触りも良好です。

MLFはしていないようです。甲斐ノアールはタンニンが強めですが
他の作り手のものと比較して香りは柔らか目に感じました。

つぎに「ダイヤモンド酒造」へ。

ここは知る人ぞ知るワインビネガーもつくっています。

これを読んでくれているあなたも絶対に食べているはずですよ。

某有名ブランドのソースにも入っているそうですから。

それに帝国ホテル御用達でもあるそうです。

それはさておき、醸造責任者の雨宮氏はしばらく
サウ゛ィニー・レ・ボーヌのシモン・ビーズで働いていたためか、
情熱的なしゃべりかたは、まるで日本語の上手なフランス人のような印象です。

6種類のテイスティングをしました。

02年の甲州樽発酵はコンクールの入賞ワインで、
現在はややカラメルを感じます。

次には樽の使い方を色々と変えて作った試作の甲州種のワイン。

まだ樽に入っているメルローを試す。

最後はマスカットベリーAの樽発酵。

現在は甲州種に合った樽をブルゴーニュ時代の樽工場の知合いから
買付けて試用し良い手応えを感じているようです。

これからの勝沼を背負っていくような気がします。

ひき続き近くの「山梨ワイン醸造」へ。

創業は昭和7年だそうです。

試飲室の横には資料室があってここは見どころです。

醸造設備は清潔で、年期の入った木造の蔵は隅々まで手が入っています。

すぐ近くには自家農園があり、シャルドネ、
カベルネソービニヨンのU字型の枝の誘導はなるほどな~と思わせる。

甘口のピオーネ、珍しいアジロンダック、もちろん甲州もありますが、
カベルネの味の深さはここにも世代交代の波が押し寄せて来ていることを実感させます。

作っているひとの顔が見える味わいです。で、ランチは「風」で。
やっぱりここのローストビーフは美味しい。

甲州樽醗酵とのマリアージュは絶妙です。

午後からはメルシャン勝沼ワイナリーへ行きました。

お目当ては博物館とお買い物。博物館は明治時代に使っていた
蔵をそのまま残しているものです。

日本酒作りもワイン作りも当時はそれほど変わらなかったんだ、
という印象を受けました。

お買い物のメインは
「桔梗が原メルローと城の平カベルネ」。

それぞれ単体ではいいお値段で出ていますが、
狙い目はこれらがブレンドされているワイン。
いろいろいわく付きのワインですが、
97年と99年が出ていて、コストパフォーマンスいいですよ~。

¥5,000くらいです。折角ここまで来たんだからと長野まで足を伸ばす。

夜は塩尻泊。

  

1月25日(火)



最初に行ったのは「井筒ワイン」。

塩尻駅からタクシーに乗り桔梗ケ原の交差点を過ぎたらすぐの右手にある。

13種類のテイスティングをした。ここのメインは原産地呼称ワインで、
順に桔梗ケ原シャルドネと奈良井川シャルドネの違いを比較、
セミヨン、ピノブランのクリアーな風味が印象的であった。

メルローは言うまでもなく、カベルネフラン、
カベルネソービニオンのキャラクターはよく出ており、
シャトーイズツ98年の熟成感は素晴らしい。

マスカットベリーAの樽熟は最新のトレンドの味わいがあり、
SO2を極力減らした造りは納得できる。

個人的にはもう少しSO2を多くしても、
長期熟成の可能性を追求してほしいかなというところ。

次にお向かいの「五一わいん」へ。

ここは畑が素晴らしい。

社長自ら、試行錯誤を重ねて完成した畑を案内してもらった。

リチャードスマート博士直伝の東西に伸びるスマート・マイヨルガーシステムの棚は必見である。

これがシャルドネなんて…。

雪が積もった畑を見ながら最近の当地の
(地球温暖化の影響で)気温上昇の具合も伺えてたいへん充実した訪問であった。

そして、折角長野まできたんだからと、
無謀な事に「小布施ワイナリー」へ。

小布施は大雪だった。50センチ以上の積雪ではないだろうか。
雪深いからちょっとだけ畑を見るだけでもと聞くと、
「雪ですけどねー行ってみますか」と自家用車に案内されてどんどん山の上に。

「?」畑はすぐ横にあるだろうと思ったのだが、
「松川の扇状地のね上の方なんですよ、
工業団地みたいなところの上でね」と町を一望するところであった。

帰り道すぐ下のメルシャンの北信シャルドネの畑のところで
車の前を突然カモシカの夫婦?が横切った。

あまりの大雪で里に降りてきたものらしい。

滅多に見れるものではないらしい。

さて、セラーに戻って見学となったが、
ここで初めて生産量の少なさに気がついた。

色々なチャレンジを行っているためもあるけれど、
これだけ注目されながら市販のワインの1ロットは1樽なのだ。

だからあっという間に売り切れとなってしまう。

どんどん畑を拡張してくれないと私たちのところまで
回ってくれないだろう。将来に期待したい。

この日は小布施温泉泊り。

シーズンオフなので他の旅館は全部休業中であった。



  

1月26日(水)

長野新幹線であっという間に東京へ。
羽田第二ターミナルはすごい。





どこかに一茂が泳いでるかも。

飛行機に飛び乗り夕方よりワイン講座6回目です。